・親から筑波大学にしか行くなと言われた
・筑波大学ならどの学部でもいいから入りたい
・筑波大学で入りやすい学部を教えてほしい
筑波大学は、日本の茨城県つくば市に位置する国立大学です。
もちろん、偏差値も非常に高いため、入学するのは簡単なことではありません。
ただ、筑波大学にも比較的入りやすい学部はあります。
それは同じ大学の同じ学部の試験でも形式や日程を変えて複数の入試方法があり、偏差値も入試形式によって異なるためです。
そのため学部を絞って傾向と対策をしっかり練れば、難関であっても突破することは十分に可能。
今回は、筑波大学の入試の特徴を紹介したうえで、偏差値、倍率から入りやすい学部について考察しています。
筑波大学の入試の特徴
筑波大学の入学者選抜方法は、以下の11つに分かれます。
- 個別学力検査等(前期日程・後期日程)
- 推薦入試
- アドミッションセンター(AC)入試
- 研究型人材入試
- 国際科学オリンピック特別入試
- 国際バカロレア特別入試
- 海外教育プログラム特別入試
- 帰国生徒特別入試
- 私費外国人留学生入試
- 学群編入学試験
- 総合理工学位プログラム(学士)入試
- Japan-Expert(学士)プログラム特別入試
- 地球規模課題学位プログラム(学士)入試
一般的に入るなら個別学力検査等(前期日程・後期日程)
「前期日程」と「後期日程」に分けて実施し,大学入学共通テストと個別学力検査等の得点を併せて合格者を決定しています。
前期日程は,出願時に学類・専門学群を決める「学類・専門学群選抜」と2年次から学類・専門学群に所属する「総合選抜」の2つの方式で実施します。
後期日程は学類・専門学群ごとの選抜のみ実施しています。
前期日程と後期日程は併願可能で,それぞれ一つの募集区分に出願することができます。
学部・学科(学群・学類)は?
実は、筑波大学は「学部・学科」制度ではなく、より広い範囲を学ぶ「学群・学類」制度になっているので、正確には9学群(うち専門学群2つ)と23学類を持つ総合大学ということになります。
筑波大学には、体育・スポーツ・健康に関する体育専門学群と、芸術に関する芸術専門学群が存在し、この2分野も持ち合わせた総合大学は全国でも珍しいといえます。
- 人文・文化学群
- 社会・国際学群
- 人間学群
- 生命環境学群
- 理工学群
- 情報学群
- 医学群
- 体育専門学群
- 芸術専門学群
- 総合学域群
偏差値、倍率が低い筑波大学の入りやすい学部ランキング
個別学力検査等(前期日程・後期日程)に関してみていきましょう。
偏差値、倍率はパスナビを参考にしています。
偏差値が低い筑波大学の入りやすい学部ランキング
入りやすい学部を見極めるうえでは、まず偏差値について知っておくことが重要です。
偏差値は、その大学や学部のレベルをある程度把握できる学力の目安です。
筑波大学の各学部の偏差値は以下の通りとなります。
学部 | 偏差値 |
---|---|
総合選抜 理系Ⅰ | 55 |
生命環境学群 生物資源学類 | 55 |
医学群 医療科学類 | 55 |
理工学群 化学類 | 57.5 |
生命環境学群 地球学類 | 57.5 |
理工学群 応用理工学類 | 57.5 |
医学群 看護学類 | 57.5 |
理工学群 工学システム学類 | 57.5 |
情報学群 情報科学類 | 57.5 |
生命環境学群 生物学類 | 57.5 |
総合選抜 理系Ⅱ | 57.5 |
理工学群 物理学類 | 57.5 |
理工学群 社会工学類 | 60 |
情報学群 情報メディア創成学類 | 60 |
総合選抜(理系Ⅲ) | 60 |
理工学群 数学類 | 60 |
人文・文化学群 比較文化学類 | 62.5 |
総合選抜 文系 | 62.5 |
人文・文化学群 人文学類 | 62.5 |
人間学群 教育学類 | 62.5 |
偏差値のデータを見ると、理系なら生命環境学群生物資源学類が、文系なら人文・文化学群比較文化学類、人文学類、人間学群教育学類が、比較的偏差値の低い狙い目の学部であることがわかります。
倍率が低い筑波大学の入りやすい学部ランキング
次に、競争率を表す倍率を見ていきます。
倍率は募集人数に対して、受験者数がどれだけいるかを示す指標です。
倍率が高いほど通過するのは狭き門となるため、偏差値とあわせて見ることで本当の難易度を把握することができます。
筑波大学の2023年度の個別学力検査入試では、各学部で以下の倍率が示されています。
学部 | 倍率 |
---|---|
生命環境学群 生物学類 【後期】 | 1.2 |
理工学群 応用理工学類 【後期】 | 1.7 |
総合選抜 理系Ⅰ 【前期】 | 2.1 |
理工学群 化学類 【前期】 | 2.3 |
理工学群 化学類 【後期】 | 2.3 |
医学群 医学類 【前期】 | 2.3 |
生命環境学群 生物資源学類 【前期】 | 2.4 |
人文・文化学群 比較文化学類 【前期】 | 2.5 |
人間学群 教育学類 【後期】 | 2.5 |
生命環境学群 地球学類 【前期】 | 2.5 |
理工学群 工学システム学類 【後期】 | 2.5 |
情報学群 知識情報・図書館学類 【後期】 | 2.5 |
総合選抜 文系 【前期】 | 2.5 |
医理工学群 応用理工学類 【前期】 | 2.6 |
医学群 看護学類 【前期】 | 2.6 |
倍率のデータを見ると、理系なら生命環境学群生物学類の後期、理工学群、文系なら人文・文化学群比較文化学類の前期、人間学群教育学類の後期だということです。
筑波大学の理系でおすすめの入りやすい学部は理工学群化学類
筑波大学の理系でおすすめの入りやすい学部は、理工学群化学類です。
倍率、偏差値、共に最も低い部類に入ります。
偏差値 | 57.5 |
倍率(2023年度) | 2.3 |
共通テスト得点率 | 77 |
理工学群化学類で学べる内容
専門として学べる内容としては以下になっています。
化学類では、無機化学、無機物理化学、生物無機化学、錯体分子化学、物理化学、有機物理化学、超分子化学、有機合成化学、構造有機化学、生物有機化学、環境化学、機能有機化学、放射化学などの分野をおき、物質の構造、物性、反応、合成などに関する基礎研究をはじめ、広い視野に立った境界領域の研究を行っています。
引用:筑波大学HP
理工学群化学類を卒業後の進路
卒業生の約8割は大学院に進学し、その他は公務員(県庁など)、教員(高等学校・中学校)、企業などへ就職しています。
また大学院修了者も含め、国内外で広く活躍しています。
大学院修了後の主な進路は、化学系をはじめとした企業や公的機関への就職、博士後期課程への進学です。
筑波大学の文系でおすすめの入りやすい学部は人文・文化学群比較文化学類
筑波大学の文系でおすすめの入りやすい学部は、人文・文化学群比較文化学類です。
倍率、偏差値、共に最も低い部類に入ります。
偏差値 | 62.5 |
倍率(2023年度) | 2.5 |
共通テスト得点率 | 78 |
人文・文化学群比較文化学類で学べる内容
専門として学べる内容としては以下になっています。
各国・地域の文学、思想、言語、歴史、芸術、生活様式など多彩な文化領域について深く学びながら、比較の観点から総合的・学際的に研究。日本人としての生き方を考察し、高い異文化適応力やコミュニケーション能力を磨く。
1年次では語学、特に英語を徹底的に習得する。並行して一部の専門基礎教育科目を履修し、比較の方法論を学ぶ。2年次では基礎演習を履修するとともに、歴史・民族・地域事情・思想・言語・文学・ジェンダーといった専門科目を学ぶ。3・4年次ではより専門的な科目を履修したり、ゼミに所属して研究活動を進める。
引用:筑波大学HP
人文・文化学群比較文化学類を卒業後の進路
卒業生の約2割は大学院に進学し、その他は公務員(県庁など)、教員(高等学校・中学校)、企業などへ就職しています。
また大学院修了者も含め、国内外で広く活躍しています。
大学院修了後の主な進路は、大手上場企業や公的機関への就職、博士後期課程への進学です。
筑波大学の評判はどうなの?
県内でも有数の進学校じゃないと行くのは難しいのか
偏差値60以上の高校じゃないと現役合格はまず不可能なくらいかと思います。
偏差値50~55前後の高校だと学年でも上位クラスの生徒が合格できるかできないかの瀬戸際って感じです。
筑波大学は恥ずかしいのか
準難関10国公立なので、 難易度的には旧帝大、一工神に次ぐ集団の一員です。
理系の研究レベルや予算規模は、 旧帝大とは大差があるもののそれに次ぐレベルです。
上位大学、難関大学と比べると微妙ですが、 世間的には十分に立派な大学です。
筑波大学が人気の理由
筑波大学は国立大学のなかでもネームバリューが高い大学のひとつです。
合格は決して簡単ではありませんが、ほかの難関国立大学と比べると入試難易度は少し低めといえます。
また教育の質が良いことが上げれれていて、学群・学類が多く自分の学びたいことを深く突き詰めていくことができます。
そのため筑波大学が人気の理由は以下になります。
- 難易度が手頃で受験しやすい
- 入試科目負担も軽いので、上位私立志望者が滑り止めで受験できる
- 人口の多い関東にある
まとめ
筑波大学は、国内の国公立大学で入試難易度が大学です。
そのハードルの高さから、受ける前からあきらめてしまう人も少なくありません。
しかし筑波は科目数少ないので、早めに第一志望にして対策していれば受かりやすいと思います。
入りやすい学部はあるので、挑戦してみる価値は十分にあると言えます。